「お酒の味は、知識と共に深みが増していく」ものだと思ってます…
まずお酒の知る上で、お酒の基本的な知識の土台がないことには始まりません…
今回は、お酒について歴史・原料・種類の観点から基本的な知識を勉強していくことにします。
◇お酒とは?
- お酒とは?
- アルコール(エタノール)を含んだ飲料。(※酒税法によると…酒類はアルコール分1度以上の飲料と定められている。)
- 酒類・アルコール飲料・ハードドリンク(↔︎ソフトドリンク)とも呼ばれている。
- 最古からある向精神薬のひとつとされている。
- ストレス解消・疲労回復・コミュニケーションの円滑化の効果があるといわれる。
- 脳萎縮・発がん性・依存性があるといわれている。
- 急性アルコール中毒にもなりやすい。
◇お酒の歴史
▼有史以前(文字が書かれる前)
- ミードと呼ばれる蜂蜜酒が“最古の酒”とされている。(熊などの動物によって、壊されてた蜂の巣に雨水が溜まったものを飲んだのが始まりとされている。)
▼紀元前7000年頃
- 古代メソポタミアでワイン生産のためブドウ栽培していたとされている。
- 中国で蜂蜜・果実・米を原料として発酵させたお酒が作られていたとされる。(※2004年12月 賈湖遺跡[かこいいせき]から出た陶器を分析すると、蜂蜜・果実・米で作られた醸造酒成分が検出された。)
▼紀元前5400年頃
- 古代オリエントでワインが作られていたとされている。(※イラン北部のザクロス山脈にあるハッジ・フィルズテペ遺跡から出た壺の中からワインの残滓が確認された。)
▼紀元前3500年頃
- クミスという馬乳を発酵させた酒がモンゴルなどの遊牧民に親しまれていたとされている。
▼紀元前3000年頃
- シュメールの粘土板にビールのことが記録されていた。(ハンムラビ法典の中に、ビール売りに関する規定が表記されていた。)
▼紀元前2700年頃
- エジプトでは、紀元前2700年ごろまでにはワインが飲まれていたとされている。(ツタンカーメン王の副葬品の壺からワインが検出された。)
▼紀元前2000年頃
- メソポタミア地方でワインが飲まれていた記録。(メソポタミアの英雄詩“ギルガメッシュ叙事書”にブドウ酒を飲ませたとされる記述がある。)
▼紀元前1000年頃
- 中国の殷・周の時代に、祝祭においてお酒が重要な役割を果たしていたとされている。(殷代青銅器の多くが酒器とされている。)
▼8世紀頃
- 奈良時代に日本酒の製造方法の確立。(祭礼・正月・慶事などの際に大勢で飲まれていたとされる。しかし、庶民はまだ飲めなかった。)
▼10世紀頃
- 蒸留酒が発明されたとされている。(錬金術師が偶然作り出したものとされている。)
▼12〜15世紀頃
- 蒸留酒が作られるようになる。(ウイスキー・ウォッカなど)
- 日本では、鎌倉時代に入り庶民にもお酒が普及する。(少人数や1人飲みのスタイルができてくる。)
▼16世紀
- ワインが日本へ入ってくる。
▼18世紀
- ビールが日本へ入ってくる。(1724年の書物『和蘭問答』に、ビールの苦味が不評であったことが書かれている。)
▼19世紀
- ウイスキーが日本へ入ってくる。
◇お酒の原料
⚪︎お酒の原料となるものは…糖分を含んでいるものや糖分に変わるデンプン分を含んだもの。
◆果実類
- 葡萄 (ワイン・ブランデー・ピスコなど)
- プルーン (ツイカ・スリヴォヴィッツなど)
- 林檎 (シードル・カルヴァドスなど)
- さくらんぼ (キルシュヴァサーなど)
- バナナ (バナナビールなど)
- ヤシの実 (マヒカ・パームワイン[=ヤシ酒]・トディ[=シュロ酒]など)
- 梨 (ペリーなど)
- 檸檬 (リモンチェッロなど)
…など
◆穀物類
- 米 (日本酒・米焼酎・どぶろく・紹興酒・泡盛・マッコリ・ソジュ・サト・みりんなど)
- 麦 (ビール・白ビール・ボザ・モルトウイスキー・麦焼酎・クワスなど)
- とうもろこし (バーボンウイスキー・チチャなど)
- そば (蕎麦焼酎など)
…など
◆根菜類
- さつまいも (芋焼酎など)
- じゃがいも (アクアビットなど)
…など
◆その他
- 酒粕 (粕取焼酎など)
- 葡萄の搾りかす (グラッパ・マールなど)
- サトウキビ (アグリラム・カシャッサ・黒糖焼酎など)
- 蜂蜜 (ミード・メドヴーハなど)
- リュウゼツラン (メスカル・テキーラ・プルケなど)
- 乳 (馬乳酒・クミス・アルヒなど)
…など
◇お酒の分類
⚪︎お酒は、製造方法によって醸造酒・蒸留酒・混成酒に分類されます。
◆醸造酒
- 醸造酒…原料を発酵させて作ったお酒。
- 単発酵酒…果実酒(ワインなど)のように原料に糖分が含まれていて、酵母を入れるだけでアルコール発酵を行うもの。
- 複発酵酒…アルコール発酵以外にデンプンを糖に変える作業を行うもの。
- 単行複発酵酒…デンプンを糖に変えてからアルコール発酵を行うもの。(ビールなど)
- 並行複発酵酒…デンプンを糖に変える作業とアルコール発酵を同時に行うもの。(日本酒など)
◆蒸留酒
- 原料を発酵させた後にできた醸造酒を加熱・蒸発・冷やすことでできるアルコール分中心の液体を集めて作ったもの
- 焼酎・ウイスキー・ブランデー・ウォッカ・ラム・ジンなど
◆混成酒
- 醸造酒や蒸留酒に他の原料を加えて色・味・香りを整えて作ったもの。
- 梅酒・リキュール・ベルモット・ペパーミント・薬酒・みりん・白酒など
◇まとめ
お酒の歴史・原料・分類について簡単に説明してきました。
多少は、お酒の知識がついたことでしょう…
これからの投稿では、お酒の知識・お酒にまつわるスポット・お酒を実際に試飲してみての感想を主にご紹介していきたいと思っています。
お酒は、ルールを守って楽しく飲みましょう!
どうぞ、よろしくお願いします。
※未成年者の飲酒はご遠慮ください!
《参考資料・サイト》
・国税庁[総則「Q1 酒類の定義を教えてください。」]
→ https://www.nta.go.jp/taxes/sake/qa/01/01.htm
・ウィキペディア[酒]
→ https://ja.wikipedia.org/wiki/酒
・アサヒビール[人とお酒のいい関係 「お酒の歴史と文化」]
→ https://www.asahibeer.co.jp/csr/tekisei/health/history.html
・サントリー[お酒との正しい付き合い方を考えよう「お酒の歴史と文化」]
→ https://www.suntory.co.jp/arp/history/
・Gigazine[世界のアルコール・お酒の歴史が約2分でわかる「Good Libations」]
→ https://gigazine.net/news/20150911-history-of-booze/
・月桂冠[世界の酒の大分類(醸造酒・蒸留酒・混成酒) 発酵形式のちがいによる醸造酒の3分類]
→ https://www.gekkeikan.co.jp/enjoy/industry/world/world02.html